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波高・波向・流速計
WAVE HUNTER24 WH-601

概 要

波高・波向・流速計(WH-601)は、海底に設置して使用します。水圧センサーによる水圧、電磁流速センサーによる東方成分流速(E流速)、北方成分流速(N流速)を、サンプリング間隔(通常:0.5秒)で測定し、測定時間分のデータを、SDカードに収録します。水圧波高による安定した波浪観測が実現できます。サブデータとして水温、方位も測定、収録します。下記の特長があります。

  • WH-601は、パワーオンで測定起動され、パワーオフで測定停止します。ビルトイン処理ソフトが、SDカードに作成した処理結果テキストファイルを、パソコンの“メモ帳”で開いて、測定した波浪データを確認できます。WH-601は、追加購入なしで、データ取得から、データ処理までを完結できます。

  • 付属のソフトで、SDカードのファイルを開くと、生データと処理結果のグラフと表を作成できます。また、取得データの測定日時は、観測終了後に、測定開始日時を指定して、取得データの日時を編集します。エクセルのサンプルマクロも添付されましたので、エクセルでのデータ応用範囲が広がり、利用しやすくなりました。

  • グリーンランプ機能(開発中)は、SDカードへの収録状況や、処理結果をソフトで判定して、取得データの状況を自動的に判定する機能です。観測終了時に、グリーンランプの点灯状態を確認することで、測定データの良否を判定できます。

  • データ処理・通信ソフト(MagicProcessorK4.8v24:別売)で、マスターファイルの測定開始時刻、測定時間、測定間隔を指定して編集と処理ができます。20分/20分(測定時間/測定間隔)の標準測定条件のデータを、1分/1分、60分/60分、20分/60分など、自由に編集し、再処理できますので、同じデータを違った角度で分析できます。

  • 新しいモニタリングサービスは、WH-601、SM-601(別売)、Webサーバーの連携を強化し改良しました。WH-601のパワーオン、SM-601のパワーオンだけで、自動的にWebに処理結果の表やグラフが、アップロードされます。

仕 様

  • 水圧 範囲0~ 7㎏f/c㎡、精度±0.5%、分解能1gf/c㎡、半導体圧力センサー
  • 流速 範囲±3m/s、精度±1%、分解能1cm/s、応答速度:40ms、X・Y電磁流速センサー
  • 方位 範囲0~359゜、精度±3゜、分解能1゜、ICコンパス
  • 水温 範囲-5~40゜C、精度±0.1゜C、分解能0.1゜C、白金測温センサー
  • サンプル間隔 1.0,0.5 ,0.2,0.1sec
  • 通信:COMポート、通信速度:1200~115200BPS
  • SDカード:2GB~256GB(Windowsフォーマット)
  • 寸法:210H×250φ、重量:7.2㎏、材質:ジュラコン

ビルトインMagicProcessorの処理項目

  • 波高(水圧は、FFT法で表面波に換算)、波向(共分散法)、流速の計算をします。
  • 波高処理項目 最高波高・周期、1/10最大波高・周期、有義波高・周期、平均波高・周期、波数、ηrms、歪み度、尖鋭度、長周期最高波高・周期、長周期有義波高・周期
  • 波向処理項目 平均波向、主波向、平均分散角、方向集中係数、波峯長パラメータ
  • 流速処理項目 平均流速、平均流向