
自記式波高・波向・流速計
THE WAVE HUNTER
WH-608
概 要
波高・波向・流速計(WH-608)は、海底に設置して使用します。超音波センサーによる水位、水圧センサーによる水圧、電磁流速センサーによる東方成分流速(E流速)、北方成分流速(N流速)を、サンプリング間隔(通常:0.5秒)で測定し、測定時間分のデータを、SDカードに収録します。
WH-608は、安価なアルカリバッテリーパックを使用しているため、全ての波浪観測で、連続測定を実現できます。連続測定データは、突発的に発生する津波や、長周期波も逃すことなく、あらゆる波浪現象を漏らさず収録できます。間欠測定データに比べ、データ価値は、より高く、完璧です。WH-608のバッテリーコストは、リチウムバッテリーパックの約1/20です。WH-608は、装置本体も自記式に特化することで、低価格で提供しています。
-
WH-608は、パワーオンで測定起動され、パワーオフで測定停止します。ビルトイン処理ソフトが、SDカードに作成した処理結果テキストファイルを、パソコンの“メモ帳”で開いて、測定した波浪データを確認できます。WH-608は、追加購入なしで、データ取得から、データ処理までを完結できます。
-
付属のソフトで、SDカードのファイルを開くと、生データと処理結果のグラフと表を作成できます。また、取得データの測定日時は、観測終了後に、測定開始日時を指定して、取得データの日時を編集します。エクセルのサンプルマクロも添付されましたので、エクセルでのデータ応用範囲が広がり、利用しやすくなりました。
-
グリーンランプ機能(開発中)は、SDカードへの収録状況や、処理結果をソフトで判定して、取得データの状況を自動的に判定する機能です。観測終了時に、グリーンランプの点灯状態を確認することで、測定データの良否を判定できます。
-
データ処理・通信ソフト(MagicProcessorK4.8v24:別売)で、マスターファイルの測定開始時刻、測定時間、測定間隔を指定して編集と処理ができます。20分/20分(測定時間/測定間隔)の標準測定条件のデータを、1分/1分、60分/60分、20分/60分など、自由に編集し、再処理できますので、同じデータを違った角度で分析できます。
仕 様
- 水圧 範囲0~ 7㎏f/c㎡、精度±0.5%、分解能1gf/c㎡、半導体圧力センサー
- 流速 範囲±3m/s、精度±1%、分解能1cm/s、応答速度:40ms、X・Y電磁流速センサー
- 方位 範囲0~359゜、精度±3゜、分解能1゜、ICコンパス
- 波高 使用水深: 1~60m、範囲:20.5m、分解能:1cm、精度:±1%、 超音波周波数:200KHz
- サンプル間隔 1.0,0.5 ,0.2,0.1sec
- 通信:COMポート、通信速度:1200~115200BPS
- SDカード:2GB~256GB(Windowsフォーマット)
- 寸法:280H×250φ、重量:14㎏、材質:ジュラコン
ビルトインMagicProcessorの処理項目
- 波高(水圧は、FFT法で表面波に換算)、波向(共分散法)、流速の計算をします。
- 波高処理項目 最高波高・周期、1/10最大波高・周期、有義波高・周期、平均波高・周期、波数、ηrms、歪み度、尖鋭度、長周期最高波高・周期、長周期有義波高・周期
- 波向処理項目 平均波向、主波向、平均分散角、方向集中係数、波峯長パラメータ
- 流速処理項目 平均流速、平均流向